ハイクノミカタマンスリーゲスト
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湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり【季語=山眠る(冬)】
湖をこつんとのこし山眠る)松王かをり(「北海道俳句年鑑2022」より) 前回、流氷が大好きと書いたが、一番好きなものは、湖である。東京にいた頃から、吟行や旅行などで湖を訪れることが多かった。「湖には…
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血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】
血を分けし者の寝息と梟と)遠藤由樹子残念ながら、いまだ野生…
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流氷が繋ぐ北方領土かな 大槻独舟【季語=流氷(春)】
流氷が繋ぐ北方領土かな大槻独(どく)舟(しゅう)(「北海道俳句年鑑2022…
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笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】
笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも)中村苑子笹鳴きは、茂みの中…
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蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】
蝦夷(えぞ)に生まれ金木犀の香を知らず)青山酔鳴(すいめい)(『雪華』20…
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潜り際毬と見えたり鳰 中田剛【季語=鳰(冬)】
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初燈明背にあかつきの雪の音 髙橋千草【季語=初燈明(新年)】
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さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子【季語=鵆(冬)】
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年迎ふ父に胆石できたまま 島崎寛永【季語=年迎ふ(新年)】
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動かない方も温められている 芳賀博子
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去年今年詩累々とありにけり 竹下陶子【季語=去年今年(冬)】
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セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】