ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり【季語=山眠る(冬)】 

    湖をこつんとのこし山眠る)松王かをり(「北海道俳句年鑑2022」より) 前回、流氷が大好きと書いたが、一番好きなものは、湖である。東京にいた頃から、吟行や旅行などで湖を訪れることが多かった。「湖には…

  2. 血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】 

    血を分けし者の寝息と梟と)遠藤由樹子残念ながら、いまだ野生…

  3. 流氷が繋ぐ北方領土かな 大槻独舟【季語=流氷(春)】 

    流氷が繋ぐ北方領土かな大槻独(どく)舟(しゅう)(「北海道俳句年鑑2022…

  4. 笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】 

    笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも)中村苑子笹鳴きは、茂みの中…

  5. 蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】 

    蝦夷(えぞ)に生まれ金木犀の香を知らず)青山酔鳴(すいめい)(『雪華』20…

  6. 潜り際毬と見えたり鳰 中田剛【季語=鳰(冬)】 

  7. 初燈明背にあかつきの雪の音 髙橋千草【季語=初燈明(新年)】 

  8. さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子【季語=鵆(冬)】 

  9. 年迎ふ父に胆石できたまま 島崎寛永【季語=年迎ふ(新年)】 

  10. 動かない方も温められている 芳賀博子

  11. 去年今年詩累々とありにけり 竹下陶子【季語=去年今年(冬)】

  12. セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】

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  3. 買はでもの朝顔市も欠かされず 篠塚しげる【季語=朝顔市(夏)】
  4. 泥に降る雪うつくしや泥になる 小川軽舟【季語=雪(冬)】
  5. サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓【季語=サイネリア(春)】

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