ハイクノミカタマンスリーゲスト
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片蔭の死角から攻め落としけり 兒玉鈴音【季語=片蔭(夏)】
片蔭の死角から攻め落としけり)兒玉鈴音『第24回俳句甲子園公式作品集』(2021年11月)83頁)作者は愛知県立幸田高校の生徒。今年度(2021年度)の俳句甲子園全国大会に提出された句の一つである。…
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ミシン台並びやすめり針供養 石田波郷【季語=針供養(春)】
ミシン台並びやすめり針供養)石田波郷) 母が洋裁学校に通い…
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復讐の馬乗りの僕嗤っていた 福田若之
復讐の馬乗りの僕嗤っていた)福田若之句集『自生地』(東京四季出版、2017…
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年玉受く何も握れぬ手でありしが 髙柳克弘【季語=年玉(新年)】
年玉受く何も握れぬ手でありしが)髙柳克弘(『俳壇』2022年1月号))…
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琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】
琅玕や一月沼の横たはり)石田波郷) 年の初めは古いことばか…
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胎動に覚め金色の冬林檎 神野紗希【季語=冬林檎(冬)】
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嗚呼これは温室独特の匂ひ 田口武【季語=温室(冬)】
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呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語=雪(冬)】
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鉄瓶の音こそ佳けれ雪催 潮田幸司【季語=雪催(冬)】
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嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】
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血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】
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水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】