ハイクノミカタ太田うさぎ
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江の島の賑やかな日の仔猫かな 遠藤由樹子【季語=仔猫(春)】
江の島の賑やかな日の仔猫かな遠藤由樹子江の島かあ。長いこと行っていないなあ。風光明媚な観光スポットとして江戸時代から今日まで人気の衰えない彼の地だが、いつからか猫の島としても名を馳せるように…
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竹秋や男と女畳拭く 飯島晴子【季語=竹秋(春)】
竹秋や男と女畳拭く飯島晴子秋と言いながら何故か春の季語の「…
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鶯や製茶会社のホツチキス 渡邊白泉【季語=鶯(春)】
鶯や製茶会社のホツチキス渡邊白泉「戦争が廊下の奥に立つてゐ…
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春林をわれ落涙のごとく出る 阿部青鞋【季語=春林(春)】
春林をわれ落涙のごとく出る阿部青鞋近所の書店が阿部青鞋の俳…
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春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子【季語=春(春)】
春は曙そろそろ帰つてくれないか櫂未知子女の部屋で一夜を共に…
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漕いで漕いで郵便配達夫は蝶に 関根誠子【季語=蝶(春)】
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飯蛸に昼の花火がぽんぽんと 大野朱香【季語=飯蛸(春)】
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復興の遅れの更地春疾風 菊田島椿【季語=春疾風(春)】
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花ミモザ帽子を買ふと言ひ出しぬ 星野麥丘人【季語=花ミモザ(春)】
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あしかびの沖に御堂の潤み立つ しなだしん【季語=蘆牙(春)】
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二ン月や鼻より口に音抜けて 桑原三郎【季語=二ン月(春)】
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パンクスに両親のゐる春炬燵 五十嵐筝曲【季語=春炬燵(春)】