ハイクノミカタ安里琉太

  1. 古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】

    古きよき俳句を読めり寝正月田中裕明普段忙殺されていると、正月くらいこうやってたっぷり俳句と遊んでいたいと思う。忙しいとき、気をつけないと俳句の読み方がけちくさくなってくる。故人の著作だけを読んでいる…

  2. スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学 永田和宏

    スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学永田和宏…

  3. 雪といひ初雪といひ直しけり 藤崎久を【季語=初雪(冬)】

    雪といひ初雪といひ直しけり藤崎久を心情の機微が端的にあらわ…

  4. 海鼠切りもとの形に寄せてある 小原啄葉【季語=海鼠(冬)】

    海鼠切りもとの形に寄せてある小原啄葉ありていに言っただけな…

  5. 枯蓮のうごく時きてみなうごく 西東三鬼【季語=枯蓮(冬)】

    枯蓮のうごく時きてみなうごく西東三鬼次は三鬼による枯蓮の句…

  6. ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一臺 塚本邦雄

  7. あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】

  8. デパートの旗ひらひらと火事の雲 横山白虹【季語=火事(冬)】

  9. 個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人【季語=冬来る(冬)】

  10. ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太

  11. 一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜 公木正

  12. 底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】

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