ハイクノミカタ阪西敦子

  1. 夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】

    夕焼や答へぬベルを押して立つ久保ゐの吉)七月が来た。梅雨は続いているけれど、最初の頃よりも雨がくっきりしてきたような気がするのは、私だけだろうか。東京はしばらく雨の予報。でも、それを超えれば、なんて…

  2. 夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居【季語=夾竹桃(夏)】

    夾竹桃くらくなるまで語りけり赤星水竹居(あかほし・すいちくきょ)…

  3. 父の日の父に甘えに来たらしき 後藤比奈夫【季語=父の日(夏)】

    父の日の父に甘えに来たらしき後藤比奈夫梅雨入と入れ替わるよ…

  4. 麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜 飯田蛇笏【季語=夏めく(夏)】

    麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜飯田蛇笏西日本の梅雨入りはずいぶ…

  5. あとからの蝶美しや花葵 岩木躑躅【季語=花葵(夏)】

    あとからの蝶美しや花葵岩木躑躅(いわきつつじ)(星野立子)…

  6. 麦打の埃の中の花葵 本田あふひ【季語=花葵(夏)】

  7. 麦秋や光なき海平らけく 上村占魚【季語=麦秋(夏)】

  8. 酒よろしさやゑんどうの味も好し 上村占魚【季語=豌豆(夏)】

  9. 除草機を押して出会うてまた別れ 越野孤舟【季語=除草機(夏)】

  10. 大いなる春を惜しみつ家に在り 星野立子【季語=春惜しむ(春)】

  11. 燈台に銘あり読みて春惜しむ 伊藤柏翠【季語=春惜しむ(春)】

  12. 世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし【季語=朝寝(春)】

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