ハイクノミカタ
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愛かなしつめたき目玉舐めたれば 榮猿丸【季語=冷たし(冬)】
愛かなしつめたき目玉舐めたれば榮猿丸(『点滅』) フェチシズムとは、ある種の物を神と崇めること、異性の体の一部や身に着けた物に執着することである。現在では多様なフェチがある。私などは、髭フェチなので…
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個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人【季語=冬来る(冬)】
個室のやうな明るさの冬来る廣瀬直人この作者の作としては、大…
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菊人形たましひのなき匂かな 渡辺水巴【季語=菊人形(秋)】
菊人形たましひのなき匂かな)渡辺水巴 尊敬する先輩に『続・…
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高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ 三溝沙美【季語=鶉(秋)】
高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ三溝沙美(さみぞ・さみ))日本…
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手を入れてみたき帚木紅葉かな 大石悦子【季語=紅葉(秋)】
手を入れてみたき帚木紅葉かな大石悦子(「新版角川俳句大歳時記 秋」)…
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泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
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氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ【季語=氷(冬)】
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「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で 楠本憲吉【季語=林檎(秋)】
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
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つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語=夜寒(秋)】
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桔梗やさわや/\と草の雨 楠目橙黄子【季語=桔梗(秋)】
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秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】