ハイクノミカタ
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死はいやぞ其きさらぎの二日灸 正岡子規【季語=二日灸(春)】
死はいやぞ其きさらぎの二日灸)正岡子規)下五が春の季語。この「二日」とは陰暦二月二日のことで、新暦だと今年は三月四日。もうすぐである。なんでも、この日に灸をすえると効能が倍になるんだとか(陰暦八月二…
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永き日や相触れし手は触れしまま 日野草城【季語=永き日(春)】
永き日や相触れし手は触れしまま日野草城(『昨日の花』) 俳…
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橘や蒼きうるふの二月尽 三橋敏雄【季語=二月尽(春)】
橘や蒼きうるふの二月尽三橋敏雄小池光の歌集『日々の思い出』…
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鳥の恋漣の生れ続けたる 中田尚子【季語=鳥の恋(春)】
鳥の恋漣の生れ続けたる中田尚子))近所の鳥たちがそわそわし…
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見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】
見てゐたる春のともしびゆらぎけり池内たけし(いけうち・たけし)…
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杜甫にして余寒の詩句ありなつかしき 森澄雄【季語=余寒(春)】
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仕る手に笛もなし古雛 松本たかし【季語=古雛(春)】
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おそろしき一直線の彼方かな 畠山弘
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鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 三橋鷹女【季語=鞦韆(春)】
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詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女【季語=二月(春)】
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浅春の岸辺は龍の匂ひせる 対中いずみ【季語=亀浅春(春)】
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野の落暉八方へ裂け 戰爭か 楠本憲吉