ハイクノミカタ
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片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】
片手明るし手袋をまた失くし相子智恵ない。ない? ないない、やっぱりない! 鞄を何度覗いても、コートのポケットをどれだけ探っても、玄関や廊下を穴の開くほど見つめても、出て来ない・・・手袋の左。前の日の…
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犬去れば次の犬来る鳥総松 大橋越央子【季語=鳥総松(新年)】
犬去れば次の犬来る鳥総松大橋越央子(おおはし・えつおうし))まさとし))…
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付喪神いま立ちかへる液雨かな 秦夕美【季語=液雨(冬)】
付喪神いま立ちかへる液雨かな秦夕美(『現代俳句文庫83 秦夕美句集』)…
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呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語=雪(冬)】
呼吸するごとく雪降るヘルシンキ)細谷喨々)(『父の夜食』所収)…
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鉄瓶の音こそ佳けれ雪催 潮田幸司【季語=雪催(冬)】
鉄瓶の音こそ佳けれ雪催)潮田幸司銀化誌のリモート編集はかな…
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どこからが恋どこまでが冬の空 黛まどか【季語=冬の空(冬)】
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かなしきかな性病院の煙出 鈴木六林男
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肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎【季語=襟巻(冬)】
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左義長のまた一ところ始まりぬ 三木【季語=左義長(新年)】
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澤龜の萬歳見せう御國ぶり 正岡子規【季語=萬歳(新年)】
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嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】
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血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】