ハイクノミカタ

  1. 片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】

    片手明るし手袋をまた失くし相子智恵ない。ない? ないない、やっぱりない! 鞄を何度覗いても、コートのポケットをどれだけ探っても、玄関や廊下を穴の開くほど見つめても、出て来ない・・・手袋の左。前の日の…

  2. 犬去れば次の犬来る鳥総松 大橋越央子【季語=鳥総松(新年)】

    犬去れば次の犬来る鳥総松大橋越央子(おおはし・えつおうし))まさとし))…

  3. 付喪神いま立ちかへる液雨かな 秦夕美【季語=液雨(冬)】

    付喪神いま立ちかへる液雨かな秦夕美(『現代俳句文庫83 秦夕美句集』)…

  4. 呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語=雪(冬)】

    呼吸するごとく雪降るヘルシンキ)細谷喨々)(『父の夜食』所収)…

  5. 鉄瓶の音こそ佳けれ雪催 潮田幸司【季語=雪催(冬)】

    鉄瓶の音こそ佳けれ雪催)潮田幸司銀化誌のリモート編集はかな…

  6. どこからが恋どこまでが冬の空 黛まどか【季語=冬の空(冬)】

  7. かなしきかな性病院の煙出 鈴木六林男

  8. 肩へはねて襟巻の端日に長し 原石鼎【季語=襟巻(冬)】

  9. 左義長のまた一ところ始まりぬ 三木【季語=左義長(新年)】

  10. 澤龜の萬歳見せう御國ぶり 正岡子規【季語=萬歳(新年)】

  11. 嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】

  12. 血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】

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  4. 螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
  5. なんぼでも御代りしよし敗戦日 堀本裕樹【季語=敗戦日(秋)】

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