ハイクノミカタ

  1. けさ秋の一帆生みぬ中の海 原石鼎【季語=今朝秋(秋)】

    けさ秋の一帆生みぬ中の海原石鼎「お盆は海に入ったらだめだよ。霊にひっぱられるからね」という迷信を聞いたことのある人は少なくないだろう。わたしも幼いころ耳にしたことがあり、そのときは「大事な伝統行事の…

  2. あづきあらひやひとり酌む酒が好き 西野文代【季語=小豆洗(秋)】

    あづきあらひやひとり酌む酒が好き西野文代子泣き爺、砂掻け婆…

  3. 手花火を左に移しさしまねく 成瀬正俊【季語=花火(夏/秋)】

    手花火を左に移しさしまねく成瀬正俊(なるせ・まさとしまさとし))…

  4. 日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】

    日まはりは鬼の顔して並びゐる星野麦人(「俳句年鑑」1944年日本文学報国会…

  5. 前をゆく私が野分へとむかふ 鴇田智哉【季語=野分(秋)】

    前をゆく私が野分へとむかふ()鴇田智哉〈野分〉とは、野の草…

  6. 鳥けもの草木を言へり敗戦日 藤谷和子【季語=敗戦日(秋)】

  7. 求婚の返事来る日をヨット馳す 池田幸利【季語=ヨット(夏)】

  8. 夫婦は赤子があつてぼんやりと暮らす瓜を作つた 中塚一碧楼

  9. 置替へて大朝顔の濃紫 川島奇北【季語=朝顔(秋)】

  10. わが畑もおそろかならず麦は穂に 篠田悌二郎【季語=麦の穂(夏)】

  11. 品川はみな鳥のような人たち 小野裕三

  12. きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ 齋藤玄【季語=螽蟖(秋)】

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