「ホトトギス」
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思ひ沈む父や端居のいつまでも 石島雉子郎【季語=端居(夏)】
思ひ沈む父や端居のいつまでも石島雉子郎(いしじま・きじろう))(管理人から)フランスの三十七度か何かを、「へー」なんて聞いていたら、東京もあっという間に梅雨明けして、同じような気温でさらには高湿な数…
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雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
雲の峰ぬつと東京駅の上)鈴木花蓑)「ホトトギス」昭和5年1…
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水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
水遊とはだんだんに濡れること後藤比奈夫閃きをさっと書き留め…
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ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子【季語=ががんぼ(夏)】
ががんぼの何が幸せ不幸せ今井肖子))幸せのハードルは低い方…
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
麦藁を束ねる足をあてにけり奈良鹿郎(なら・しかろう)さっき…
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いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
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はしりすぎとまりすぎたる蜥蜴かな 京極杞陽【季語=蜥蜴(夏)】
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而して蕃茄の酸味口にあり 嶋田青峰【季語=トマト(夏)】
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ほととぎす孝君零君ききたまへ 京極杞陽【季語=時鳥(夏)】
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紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】
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船室の梅雨の鏡にうつし見る 日原方舟【季語=梅雨(夏)】
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仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】