「船団」
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トローチのすつと消えすつと冬の滝 中嶋憲武【季語=冬の滝(冬)】
トローチのすつと消えすつと冬の滝)中嶋憲武『祝日たちのために』2019年7月リフレインが心地よい。あのドーナツ型のトローチが舌で溶け、その甘さが食道をすっと落ちていく感覚が蘇る。薬効成分と思われるケ…
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雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代【季語=雪(冬)】
雪が降る千人針をご存じか)堀之内千代『堀之内千代句集 百歳の計』2015年…
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誕生日の切符も自動改札に飲まれる 岡田幸生
誕生日の切符も自動改札に飲まれる)岡田幸生『句集 無伴奏』2015年4月(…
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牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語=牡蠣(冬)】
牡蠣フライ女の腹にて爆発する)大畑等(大畑等句集『ねじ式』2009年2月)…
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泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
泣きながら白鳥打てば雪がふる)松下カロ(『白鳥句集』深夜叢書社 2016年…
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琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】
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サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語=サフランの花(秋)】
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ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
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帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
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椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池田澄子【季語=椿(春)】
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内装がしばらく見えて昼の火事 岡野泰輔【季語=火事(冬)】
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生きるの大好き冬のはじめが春に似て 池田澄子【季語=初冬(冬)】