「青」
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鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】
鳥の巣に鳥が入つてゆくところ)波多野爽波『鋪道の花』何度読んでも気持ちのよい句だ。「鳥」というざっくりした把握と「入」るという無機質な言い方は、あたかも観察者がいないかのような、句だけがそこに浮かん…
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古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】
古きよき俳句を読めり寝正月田中裕明普段忙殺されていると、正…
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恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】
恋の句の一つとてなき葛湯かな岩田由美(『春望』) 子供の頃…
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仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波【季語=仲秋(秋)】
仲秋の金蠅にしてパッと散る波多野爽波「パッ」のオノマトペが…
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目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明【季語=芒(秋)】
目のなかに芒原あり森賀まり田中裕明(『夜の客人』) 作者の…
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まはし見る岐阜提灯の山と川 岸本尚毅【季語=岐阜提灯(夏)】
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夏山に勅封の大扉あり 宇佐美魚目【季語=夏山(夏)】
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くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
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あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
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あづきあらひやひとり酌む酒が好き 西野文代【季語=小豆洗(秋)】
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第23回】木曾と宇佐美魚目
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ゆく船に乗る金魚鉢その金魚 島田牙城【季語=金魚(夏)】