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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁がある。現在も、駅からほど近い天為の編集室に通っているのだが、平日夜の有馬先生の句会が淡路町で開かれる折には、編集室を終えてから、太田姫稲荷あ…
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片蔭の死角から攻め落としけり 兒玉鈴音【季語=片蔭(夏)】
片蔭の死角から攻め落としけり)兒玉鈴音『第24回俳句甲子園公式作品集』(2…
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復讐の馬乗りの僕嗤っていた 福田若之
復讐の馬乗りの僕嗤っていた)福田若之句集『自生地』(東京四季出版、2017…
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春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯【季語=春を待つ(冬)】
春を待つこころに鳥がゐて動く八田木枯「動く」という動詞を持…
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共にゐてさみしき獣初しぐれ 中町とおと【季語=初時雨(冬)】
共にゐてさみしき獣初しぐれ)中町とおと(中町とおと句集「さみしき獣」(20…
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休みの日晝まで霜を見てゐたり 永田耕衣【季語=霜(冬)】
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みかんいろのみかんらしくうずもれている 岡田幸生【季語=蜜柑(冬)】
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日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】
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暑き夜の惡魔が頤をはづしゐる 佐藤鬼房【季語=暑し(夏)】
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敷物のやうな犬ゐる海の家 岡田由季【季語=海の家(夏)】
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草も木も人も吹かれてゐて涼し 日下野由季【季語=涼し(夏)】