かな
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日蝕の鴉落ちこむ新樹かな 石田雨圃子【季語=新樹(夏)】
日蝕の鴉落ちこむ新樹かな石田雨圃子(いしだ・うほし)休み明けと同時に腰痛が出たりして、平日とは実に過酷なものですね。それでも、ときどきはいい風の吹く日があって、本当にその風にはいろいろの(わが家だと…
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甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】
甘き花呑みて緋鯉となりしかな)坊城俊樹)お酒はあんまり飲ま…
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湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】
湖の水かたふけて田植かな高井几董(大須賀乙字編『故人春夏秋冬』)…
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花の幹に押しつけて居る喧嘩かな 田村木國【季語=花(春)】
花の幹に押しつけて居る喧嘩かな田村木國(たむら・もくこく)…
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蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
蛤の吐いたやうなる港かな)正岡子規)季語は「蛤」なのか蜃気…
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春や昔十五万石の城下哉 正岡子規【季語=春(春)】
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薄氷の筥の中なる逢瀬かな 大木孝子【季語=薄氷(春)】
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おそろしき一直線の彼方かな 畠山弘
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ばばばかと書かれし壁の干菜かな 高濱虚子【季語=干菜(冬)】
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付喪神いま立ちかへる液雨かな 秦夕美【季語=液雨(冬)】
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かなしきかな性病院の煙出 鈴木六林男
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絵杉戸を転び止まりの手鞠かな 山崎楽堂【季語=手鞠(新年)】