けり
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雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】
雪掻きて今宵誘うてもらひけり榎本好宏東京が4年ぶりの大雪に見舞われたのは今月六日のこと。昼あたりには小雪ほどだったのが、あれよあれよという間に激しくなった。まさに「雪霏霏と」というノリで、夕方を過ぎ…
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あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり 久保田万太郎【季語=秋風(秋)】
あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり久保田万太郎(『久保田万太郎俳句集』2021年…
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虹の空たちまち雪となりにけり 山本駄々子【季語=雪(冬)】
虹の空たちまち雪となりにけり山本駄々子やまもと・だだしまさとし))…
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秋の川真白な石を拾ひけり 夏目漱石【季語=秋の川(秋)】
秋の川真白な石を拾ひけり)夏目漱石「秋の川で真っ白な石を拾…
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聴診に一生の秋を聴きにけり 橋本喜夫【季語=秋(秋)】
聴診に一生(ひとよ)の秋を聴きにけり橋本喜夫一年間いろいろ…
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秋の風互に人を怖れけり 永田青嵐【季語=秋の風(秋)】
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蟷螂の怒りまろびて掃かれけり 田中王城【季語=蟷螂(秋)】
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本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子【季語=秋天(秋)】
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直立の八月またも来りけり 小島健【季語=八月(秋)】
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もろ手入れ西瓜提灯ともしけり 大橋櫻坡子【季語=西瓜提灯】
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夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居【季語=夾竹桃(夏)】
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蟭螟の羽ばたきに空うごきけり 岡田一実【季語=蟭螟(夏)】