けり

  1. 麦藁を束ねる足をあてにけり   奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】

    麦藁を束ねる足をあてにけり奈良鹿郎(なら・しかろう)さっき夕飯を食べた後に見た、ドラマの中の法医学者ばりに手を洗った水を肘で止め、きれいなタオルで拭いて、肘で押してアルコール消毒。さて、検視…ではな…

  2. 蛇の衣傍にあり憩ひけり 高濱虚子【季語=蛇の衣(夏)】

    蛇の衣傍にあり憩ひけり高濱虚子))このところ朝の散歩が続い…

  3. 詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】

    詠みし句のそれぞれ蝶と化(け)しにけり久保田万太郎))「い…

  4. 見てゐたる春のともしびゆらぎけり 池内たけし【季語=春灯(春)】

    見てゐたる春のともしびゆらぎけり池内たけし(いけうち・たけし)…

  5. 雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻(冬)】

    雪掻きて今宵誘うてもらひけり榎本好宏東京が4年ぶりの大雪に…

  6. あきかぜの疾渡る空を仰ぎけり 久保田万太郎【季語=秋風(秋)】

  7. 虹の空たちまち雪となりにけり 山本駄々子【季語=雪(冬)】

  8. 秋の川真白な石を拾ひけり 夏目漱石【季語=秋の川(秋)】

  9. 聴診に一生の秋を聴きにけり 橋本喜夫【季語=秋(秋)】

  10. 秋の風互に人を怖れけり 永田青嵐【季語=秋の風(秋)】

  11. 蟷螂の怒りまろびて掃かれけり 田中王城【季語=蟷螂(秋)】

  12. 本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子【季語=秋天(秋)】

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  4. 紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子【季語=紫陽花(夏)】
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