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沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】
沈丁や夜でなければ逢へぬひと五所平之助(『五所亭俳句集』) オードリー・ヘプバーン演じる映画『昼下りの情事』は世間に強いインパクトを与えた。清純派女優のオードリー・ヘプバーンのイメージがちょっと大人…
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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁が…
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年玉受く何も握れぬ手でありしが 髙柳克弘【季語=年玉(新年)】
年玉受く何も握れぬ手でありしが)髙柳克弘(『俳壇』2022年1月号))…
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水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】
水底に届かぬ雪の白さかな)蜂谷(はちや)一人(はつと)(『青でなく…
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イエスほど痩せてはをらず薬喰 亀田虎童子【季語=薬喰(冬)】
イエスほど痩せてはをらず薬喰亀田虎童子『日本大歳時記』(講…
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暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり 鈴木六林男【季語=泳ぐ(夏)】
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嫁がねば長き青春青蜜柑 大橋敦子【季語=青蜜柑(秋)】
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胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行【季語=胡桃(秋)】
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わが畑もおそろかならず麦は穂に 篠田悌二郎【季語=麦の穂(夏)】
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夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】
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尺蠖の己れの宙を疑はず 飯島晴子【季語=尺蠖(夏)】
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ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希【季語=サングラス(夏)】