1. とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】

    とらが雨など軽んじてぬれにけり一茶(『新版 角川俳句大歳時記 夏』)梅雨の盛りに生まれた。歳時記によっては、もっとも雨の降る日だと書いてあったりもする。が、昔からこの梅雨の蒸し暑さがかなり苦手である…

  2. 丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】

    丹田に力を入れて浮いて来い)飯島晴子)平成十二年の作。晴子…

  3. 雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】

    雲の峰ぬつと東京駅の上)鈴木花蓑)「ホトトギス」昭和5年1…

  4. いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】

    いちまいの水田になりて暮れのこり)長谷川素逝) 句集『歴日…

  5. 無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)

    無方無時無距離砂漠の夜が明けて津田清子「無方無時無距離」と…

  6. 紙魚の跡たどりて紙魚に逢はんとす 後藤夜半【季語=紙魚(夏)】

  7. 襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】

  8. 「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢

  9. 甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】

  10. 体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】

  11. いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真名

  12. 湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】

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