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プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波郷【季語=夏来る(夏)】
プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ石田波郷以前鑑賞した「あえかなる薔薇撰りをれば春の雷」や教科書でもよく見かける「バスを待ち大路の春をうたがはず」などと同じく、この句も第一句集『鶴の眼』に所載されてい…
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薄氷の筥の中なる逢瀬かな 大木孝子【季語=薄氷(春)】
薄氷の筥(はこ)の中なる逢瀬かな大木孝子(『柞繭』) 梅の…
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あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の 千種創一
あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の千種創一…
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大年やおのづからなる梁響 芝不器男【季語=大年(冬)】
大年やおのづからなる梁響芝不器男(『芝不器男句集』1965年)…
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老人になるまで育ち初あられ 遠山陽子【季語=初霰(冬)】
老人になるまで育ち初あられ遠山陽子10月の終わりに那須へ出…
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虹の空たちまち雪となりにけり 山本駄々子【季語=雪(冬)】
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藍を着古し/棚田の/父祖の/翳となる 上田玄
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香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】
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刈草高く積み軍艦が見えなくなる 鴻巣又四郎【季語=草刈(夏)】
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夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居【季語=夾竹桃(夏)】
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黴くさし男やもめとなりてより 伊藤伊那男【季語=黴(夏)】