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ある年の子規忌の雨に虚子が立つ 岸本尚毅【季語=子規忌(秋)】
ある年の子規忌の雨に虚子が立つ岸本尚毅虚子の心中を慮る句である。当たり前のことだが、私たちは虚子のようには子規のことを知り得ない。俳句史上の云々という以上の、親しい間柄としての虚子から子規に対する思…
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雨月なり後部座席に人眠らせ 榮猿丸【季語=雨月(秋)】
雨月なり後部座席に人眠らせ)榮 猿丸9月10日は十五夜だっ…
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目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明【季語=芒(秋)】
目のなかに芒原あり森賀まり田中裕明(『夜の客人』) 作者の…
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ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚毅【季語=冷やか(秋)】
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに岸本尚毅「ときじく」は、「…
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一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】
一燈を消し名月に対しけり)林翔 月は可能な限り毎日見ている…
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茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語=茄子(秋)】
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帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
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みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄【季語=鯊・秋昼寝(秋)】
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山頂に流星触れたのだろうか 清家由香里【季語=流星(秋)】
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みちのくに戀ゆゑ細る瀧もがな 筑紫磐井【季語=滝(夏)】
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卓に組む十指もの言ふ夜の秋 岡本眸【季語=夜の秋(夏)】
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七夕のあしたの町にちる色帋 麻田椎花【季語=七夕(秋)】