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盥にあり夜振のえもの尾をまげて 柏崎夢香【季語=夜振(夏)】
盥にあり夜振のえもの尾をまげて柏崎夢香(かしわざき・むこう))雨の七曜が過ぎて、三連休は意外に晴れた週明け、また、暑い日が戻ってきた東京。平日が四日って結構忙しいというのは、なんだかよくわか…
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夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女【季語=夏痩(夏)】
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる三橋鷹女(『三橋鷹女全集』立風書房)…
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香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女【季語=香水(夏)】
香水の一滴づつにかくも減る)山口波津女 7年前の夏、京都に…
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くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり 田中裕明【季語=茅の輪(夏)】
くらき瀧茅の輪の奥に落ちにけり田中裕明夏越の祓は、陰暦六月…
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とらが雨など軽んじてぬれにけり 一茶【季語=虎が雨(夏)】
とらが雨など軽んじてぬれにけり一茶(『新版 角川俳句大歳時記 夏』)…
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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
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ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
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水遊とはだんだんに濡れること 後藤比奈夫【季語=水遊(夏)】
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
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いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
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立読みの少年夏は斜めに過ぎ 八田木枯【季語=夏(夏)】
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笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第2回】1993年・七夕賞