に
-
露草を持つて銀行に入つてゆく 飯島晴子【季語=露草(秋)】
露草を持つて銀行に入つてゆく)飯島晴子 たまたま道端で摘んだ露草を持ったまま銀行に入っていったという程度の状況ではあろうが、露草が何か銀行で必要なものであるかのような、御伽噺的な雰囲気も漂う。「露」…
-
いちじくはジャムにあなたは元カレに 塩見恵介【季語=いちじく(秋)】
いちじくはジャムにあなたは元カレに塩見恵介 ドラマ『こっち…
-
寝室にねむりの匂ひ稲の花 鈴木光影【季語=稲の花(秋)】
寝室にねむりの匂ひ稲の花鈴木光影 辞書をよく確認もしないで…
-
よし切りや水車はゆるく廻りをり 高浜虚子【季語=葭切(夏)】
よし切りや水車はゆるく廻りをり高浜虚子 先週の続きで信州へ…
-
中干しの稲に力を雲の峰 本宮哲郎【季語=雲の峰(夏)】
中干しの稲に力を雲の峰本宮哲郎今回より短期の連載、拙い文で…
-
白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子【季語=香水(夏)】
-
水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】
-
生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】
-
めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】
-
折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男【季語=噴水(夏)】
-
細長き泉に着きぬ父と子と 飯島晴子【季語=泉(夏)】
-
観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治【季語=南風(夏)】