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金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ 菖蒲あや【季語=金魚(夏)】
金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ)菖蒲あや『路地』1967年歳時記によると、金魚を入れた桶を天秤棒で担いで売り歩く金魚売(金魚屋)は、江戸中期以降、夏の風物詩であった。「金魚え〜、金魚」という独特の呼…
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いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】
いつまでも死なぬ金魚と思ひしが)西村麒麟いつまでも死なない…
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逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花 中西夕紀【季語=桐の花(夏)】
逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花)中西夕紀 人は生まれる前に…
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梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き 梶井基次郎【季語=梅(春)】
梅咲きぬ温泉(いでゆ)は爪の伸び易き梶井基次郎今年の桜は例…
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赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐【季語=椿(春)】
赤い椿白い椿と落ちにけり)河東碧梧桐〽私は泣…
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家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】
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北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】
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ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美【季語=蜆汁(春)】
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蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】
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あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
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伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士【季語=毛布(冬)】
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逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子【季語=草紅葉(秋)】