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血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】
血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は)中原道夫二〇一五年冬、中原はIS(イスラミック・ステート)による同時多発テロ直後のフランス・パリへ旅立った。銀化同人大月光勲氏の能面展への参加が渡仏の主たる理由と聞いて…
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小鳥屋の前の小川の寒雀 鈴木鷹夫【季語=寒雀(冬)】
小鳥屋の前の小川の寒雀鈴木鷹夫「げっ」と思わず目を剥いたの…
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絵杉戸を転び止まりの手鞠かな 山崎楽堂【季語=手鞠(新年)】
絵杉戸を転び止まりの手鞠かな山崎楽堂(やまざき・がくどう)まさとし))…
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水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】
水底に届かぬ雪の白さかな)蜂谷(はちや)一人(はつと)(『青でなく…
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ひめはじめ昔男に腰の物 加藤郁乎【季語=ひめ始(新年)】
ひめはじめ昔男に腰の物加藤郁乎(『江戸桜』)〈ひめはじめ〉…
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女に捨てられたうす雪の夜の街燈 尾崎放哉【季語=雪(冬)】
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クリスマス近づく部屋や日の溢れ 深見けん二【季語=クリスマス(冬)】
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戸隠の山より風邪の神の来る 今井杏太郎【季語=風邪(冬)】
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なだらかな坂数へ日のとある日の 太田うさぎ【季語=数へ日(冬)】
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鏡台や猟銃音の湖心より 藺草慶子【季語=猟(冬)】
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内装がしばらく見えて昼の火事 岡野泰輔【季語=火事(冬)】
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一年の颯と過ぎたる障子かな 下坂速穂【季語=障子(冬)】