1. 謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼 石原八束【季語=謝肉祭(春)】

    謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼石原八束 どうもこの時期になると首周りが気になる。寒いからではない。また、近くに大きな鋏を持った女性がいないか、辺りを見渡してしまう。これは、怖い話やホラー映画の話ではな…

  2. ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美【季語=蜆汁(春)】

    ものゝふの掟はしらず蜆汁秦夕美(『雲 秦夕美句集』)掲句は…

  3. 立春の零下二十度の吐息 三品吏紀【季語=立春(春)】 

    立春の零下二十度の吐息)三品吏(みしなり)紀(き)(「北海道俳句年鑑202…

  4. 薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】

    薄氷の吹かれて端の重なれる深見けん二平成に発表された人気の…

  5. 灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】

    灯を消せば部屋無辺なり夜の雪小川軽舟(「俳句四季」2019年1月号)…

  6. うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳【季語=椿(春)】 

  7. 初場所の力士顚倒し顚倒し 三橋敏雄【季語=初場所(新年)】

  8. 冬深し柱の中の波の音 長谷川櫂【季語=冬深し(冬)】

  9. 冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】

  10. 蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】 

  11. 兎の目よりもムンクの嫉妬の目 森田智子【季語=兎(冬)】

  12. 福笹につけてもらひし何やかや 高濱年尾【季語=福笹(冬)】

おすすめ記事

  1. 【秋の季語】蛇穴に入る
  2. 幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦
  3. 「パリ子育て俳句さんぽ」【9月25日配信分】
  4. 浅春の岸辺は龍の匂ひせる 対中いずみ【季語=亀浅春(春)】
  5. 神保町に銀漢亭があったころ【第65回】柳元佑太

Pickup記事

  1. ピーマンの中の空気は忘れもの 能村研三【季語=ピーマン(夏)】
  2. 妹の手をとり水の香の方へ 小山玄紀
  3. この出遭ひこそクリスマスプレゼント 稲畑汀子【季語=クリスマス(冬)】
  4. 択ぶなら銀河濃きころ羊村忌  倉橋羊村【季語=銀河(秋)】
  5. 復讐の馬乗りの僕嗤っていた 福田若之
PAGE TOP