1. 来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】

    来て見れば来てよかりしよ梅椿星野立子「梅椿」というのは、なかなか豪華な季語の組み合わせである。ちょっと成功させるには腕がいりそうだ。立子の句の中には、こういう感じの、よくよく読むと「成功させ…

  2. 灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】

    灯を消せば部屋無辺なり夜の雪小川軽舟(「俳句四季」2019年1月号)…

  3. あまり寒く笑へば妻もわらふなり 石川桂郎【季語=寒し(冬)】

    あまり寒く笑へば妻もわらふなり)石川桂郎 笑うことと泣くこ…

  4. 鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】

    鱶のあらい皿を洗えば皿は海)谷さやん『谷さやん句集』2022年12月…

  5. 舟やれば鴨の羽音の縦横に     川田十雨【季語=鴨(冬)】

    舟やれば鴨の羽音の縦横に川田十雨(かわだ・じゅうう))信じ…

  6. 伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士【季語=毛布(冬)】

  7. 愛かなしつめたき目玉舐めたれば 榮猿丸【季語=冷たし(冬)】

  8. 泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】

  9. 秋めくやあゝした雲の出かゝれば      池内たけし【季語=秋めく(秋)】

  10. ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語=すすき(秋)】

  11. 八月の灼ける巌を見上ぐれば絶倫といふ明るき寂寥 前登志夫【季語=夏山(夏)】

  12. もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり【季語=秋隣(夏)】

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