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龍の玉深く蔵すといふことを 高浜虚子【季語=龍の玉(新年)】
龍の玉深く蔵すといふことを高浜虚子いわゆる名句である。中七下五の措辞は、円く熟した龍の玉の美しい碧色についても述べているけれど、さらにまた、たとえば世阿弥の『風姿花伝』の中の「秘すれば花なり…
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ぽつぺんを吹くたび変はる海の色 藺草慶子【季語=ぽつぺん(新年)】
ぽつぺんを吹くたび変はる海の色藺草慶子(『新版角川俳句大歳時記 新年』)…
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古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】
古きよき俳句を読めり寝正月田中裕明普段忙殺されていると、正…
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初島へ大つごもりの水脈を引く 星野椿【季語=大つごもり(冬)】
初島へ大つごもりの水脈を引く)星野椿 今年も色々ありました…
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スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学 永田和宏
スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学永田和宏…
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セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】
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胸の炎のボレロは雪をもて消さむ 文挾夫佐恵【季語=雪(冬)】
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鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】
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受賞者の一人マスクを外さざる 鶴岡加苗【季語=マスク(冬)】
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雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代【季語=雪(冬)】
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冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏【季語=冬(冬)】
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毛帽子をかなぐりすててのゝしれる 三木朱城【季語=毛帽子(冬)】