1. 毛帽子をかなぐりすててのゝしれる     三木朱城【季語=毛帽子(冬)】

    毛帽子をかなぐりすててのゝしれる三木朱城(みき・しゅじょう))ここ数週間の週末、連続で出る用事があって、たのしくはあるのだけれど、家に閉じこもって怠けていた体に、てっぺんからつま先まで、内にも外にも…

  2. 牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり      大岡龍男【季語=牡蠣舟(冬)】

    牡蠣舟やレストーランの灯をかぶり大岡龍男(おおおか・たつお))…

  3. 高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ      三溝沙美【季語=鶉(秋)】

    高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ三溝沙美(さみぞ・さみ))日本…

  4. 手を入れてみたき帚木紅葉かな 大石悦子【季語=紅葉(秋)】

    手を入れてみたき帚木紅葉かな大石悦子(「新版角川俳句大歳時記 秋」)…

  5. ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太

    ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街金子兜太「灯」は生活の…

  6. ひよんの実や昨日と違ふ風を見て   高橋安芸【季語=ひよんの実(秋)】

  7. しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】

  8. いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語=いちじく(秋)】

  9. 琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】

  10. ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語=すすき(秋)】

  11. 秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】

  12. 一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】

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