さくら仰ぎて雨男雨女 山上樹実雄 晴れ女…
春一番競馬新聞空を行く 水原春郎 2月1…
ラヂオさへ黙せり寒の曇り日を 日野草城 …
萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎…
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋櫻子…
横顔は子規に若くなしラフランス 広渡敬雄…
秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音 十月…
背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介 …
旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎 『第…
雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城 …
雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子 …
暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄…