ハイクノミカタ塚本武州
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浜風のほどよき強さ白子干す 橋川かず子【季語=白子干す(春)】
浜風のほどよき強さ白子干す橋川かず子淡路島かよふ千鳥の鳴く声に幾夜ねざめぬ須磨の関守源兼昌小倉百人一首の歌番号78の歌である。小学生の頃、この歌を覚えた時に、淡路島や須磨は日本のどこか遠いと…
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うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女【季語=うららか(春)】
うららかや空より青き流れあり阿部みどり女今週は名古屋である…
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蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子【季語=蜃気楼(春)】
蜃気楼博士ばかりが現れし阪西敦子新幹線の改札口を出ると、目…
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山桜見て居ればつく渡舟かな 波多野晋平【季語=山桜(春)】
山桜見て居ればつく渡舟かな波多野晋平「大変、申し訳ございま…
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雁かへる方や白鷺城かたむく 萩原麦草【季語=雁帰る(春)】
雁かへる方や白鷺城かたむく萩原麦草3月最後の金曜日である。…
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流氷や宗谷の門波荒れやまず 山口誓子【季語=流氷(春)】
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杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】
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エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り 柳田静爾楼【季語=雛飾り(春)】
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三月の旅の支度にパスポート 千原草之【季語=三月(春)】
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春一番競馬新聞空を行く 水原春郎【季語=春一番(春)】
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いつ渡そバレンタインのチョコレート 田畑美穂女【季語=バレンタインチョコ(春)】
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針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半【季語=針供養(春)】