牡丹ていっくに蕪村ずること二三片 加藤郁乎  

牡丹ていっくに蕪村ずること二三片)(加藤郁乎『牧歌メロン』1970年本日は加藤郁乎の句を取り上げる。掲句は蕪村の「牡丹散つて打ち重なりぬ二三片」を踏まえたパロディであろう。「蕪村ずる」という動詞化も…

【第21回】新しい短歌をさがして/服部崇

二人でかぶる風折烏帽子うぐひすとぶ 飯島晴子【季語=鶯(春)】

嚙み合はぬ鞄のチャック鳥曇 山田牧【季語=鳥曇(春)】

【春の季語】鳥曇

杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】

【春の季語】杉の花

吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】

【春の季語】春の野

少女才長け鶯の鳴き真似する  三橋鷹女【季語=鶯(春)】 

【春の季語】鶯

一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂未知子【季語=雲の峰(夏)】 

【夏の季語】雲の峰

卒業す片恋少女鮮烈に 加藤楸邨【季語=卒業(春)】

【春の季語】卒業す

【俳書探訪】井上泰至『俳句のマナー、俳句のスタイル』(本阿弥書店)

蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】

【春の季語】蜷

卒業歌ぴたりと止みて後は風 岩田由美【季語=卒業歌(春)】

【春の季語】卒業歌

エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り 柳田静爾楼【季語=雛飾り(春)】

【春の季語】雛飾(雛飾り)

祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子

唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】 

【春の季語】鰊

芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】 

【春の季語】芹

誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七子【季語=雛(春)】

【春の季語】雛

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【19】/鈴木淳子(「銀漢」同人)

あの日…鈴木淳子(「銀漢」同人)銀漢亭の思い出はいっぱいある。ただただ、待ち合わせのお店だったのに俳句を始めるはめになってしまったお店独りご飯の時に立ち寄るお店とりあえずビー…

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【15】/上野犀行(「田」)

【第8回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:青木亮人さん)【前編】

【新連載】久留島元のオバケハイク【第1回】「龍灯」

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#5

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第8回】2003年 天皇賞・秋 シンボリクリスエス

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#4】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#10

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#7

ハイシノミカタ【#3】「街」(今井聖主宰)

ハイシノミカタ【#4】「100年俳句計画」(キム・チャンヒ編集長)

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第5回】2013年有馬記念・オルフェーヴル

【連載】歳時記のトリセツ(14)/四ッ谷龍さん

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#1】

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第7回】2018年 天皇賞(春)・レインボーライン

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第9回】俳句LOVEと写真と俳句

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#13

【連載】俳人のホンダナ!#2 小谷由果

【第20回】新しい短歌をさがして/服部崇

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第2回】1993年・七夕賞

倉田有希の「写真と俳句チャレンジ」【第7回】レンズ交換式カメラについて

【書評】山折哲雄『勿体なや祖師は紙衣の九十年』(中央公論新社、2017年)

【新連載】きょうのパン句。【#1】BEAVER BREAD

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【9】/小田島渚(「銀漢」「小熊座」同人)

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#5】

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【16】/寺澤佐和子(「磁石」同人)

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#3

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第1回】2012年・皐月賞

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第15回】

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波【季語=鳥の巣(春)】 

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ)波多野爽波『鋪道の花』何度読んでも気持ちのよい句だ。「鳥」というざっくりした把握と「入」るという無機質な言い方は、あたかも観察者がいないかのような、句だけがそこに浮かん…

ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希【季語=サングラ…

子供は鳥 かはたれとたそかれにさざめく 上野ちづこ

早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女【季語=早春(春)…

厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男【季語=雛祭(春)】

冬深し柱の中の波の音 長谷川櫂【季語=冬深し(冬)】

山羊群れて夕立あとの水ほとり  江川三昧【季語=夕立(…

餅花のさきの折鶴ふと廻る 篠原梵【季語=餅花(新年)】

琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】

虹の空たちまち雪となりにけり 山本駄々子【季語=雪(冬)…

昼顔のあれは途方に暮るる色 飯島晴子【季語=昼顔(夏)】…

蝌蚪の紐掬ひて掛けむ汝が首に 林雅樹【季語=蝌蚪(春)】…

十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】

春立つと拭ふ地球儀みづいろに 山口青邨【季語=春立つ(春…

片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】…

藷たべてゐる子に何が好きかと問ふ 京極杞陽【季語=藷 (…

笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬…

鳥の恋いま白髪となる途中 鳥居真里子【季語=鳥の恋(春)…

手袋に切符一人に戻りたる 浅川芳直【季語=手袋(冬)】

多国籍香水六時六本木 佐川盟子【季語=香水(夏)】

雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹【季語=雪(冬…

恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子【季語=兎(…

風へおんがくがことばがそして葬 夏木久

待ち人の来ず赤い羽根吹かれをり 涼野海音【季語=赤い羽根…

愛情のレモンをしぼる砂糖水 瀧春一【季語=砂糖水(夏)】…

行く春や鳥啼き魚の目は泪 芭蕉【季語=行く春(春)】

葡萄垂れとしよりの日のつどひ見ゆ 大野林火【季語=葡萄(…

またわたし、またわたしだ、と雀たち 柳本々々

この出遭ひこそクリスマスプレゼント 稲畑汀子【季語=クリ…

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向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】 神保町に銀漢亭があったころ【第46回】小野寺清人 にはとりのかたちに春の日のひかり 西原天気【季語=春の日(春)】 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規【季語=柿(秋)】 温室の空がきれいに区切らるる 飯田晴【季語=温室(冬)】

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