口笛を吹いて晩夏の雲を呼ぶ 乾佐伎【季語=晩夏(夏)】

口笛を吹いて晩夏の雲を呼ぶ乾佐伎「風が吹けば桶屋が儲かる」(以下桶屋)とは一つの事象が思わぬ結果を呼ぶことのたとえ。あてにならない期待をすることへの皮肉として使われることもある。二つの事象に距離があ…

マンゴー売るペットの鸚鵡肩に止め 服部郁史【季語=マンゴー(夏)】

【夏の季語】マンゴー

向日葵の闇近く居る水死人 冬野虹【季語=向日葵(夏)】

【夏の季語】向日葵

いつの間にがらりと涼しチョコレート 星野立子【季語=涼し(夏)】

宵山の装ひ解かず抱かれけり 角川春樹【季語=宵山(夏)】

かなしみへけん命になる螢でいる 平田修【季語=螢(夏)】

葛切を食べて賢くなりしかな 今井杏太郎【季語=葛切(夏)】

残る色明日にたゝみて花蓮 佐藤冨士男【季語=花蓮(夏)】

黒繻子にジャズのきこゆる花火かな 小津夜景 【季語=花火(夏/秋)】

一つだに動かぬ干梅となりて 佛原明澄【季語=干梅(夏)】

【夏の季語】干梅

【夏の季語】葛切

七月へ爪はひづめとして育つ 宮崎大地【季語=七月(夏)】

【夏の季語】七月

昼寝よりさめて寝ている者を見る 鈴木六林男【季語=昼寝(夏)】

【夏の季語】昼寝

萎れしを提げて朝顔市帰り 鷹羽狩行【季語=朝顔(夏)】

夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】

【夏の季語】蓮の花

【夏の季語】梅干(梅干し)

大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】

【夏の季語】茅の輪

ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ 坂本宮尾【季語=髪洗ふ(夏)】

【夏の季語】髪洗う

指さして七夕竹をこはがる子 阿部青鞋【季語=七夕竹(秋)】

【第25回】新しい短歌をさがして/服部崇

クリームパンにクリームぎつしり雲の峰 江渡華子【季語=雲の峰(夏)】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#14

【連載】もしあの俳人が歌人だったらSession#14先月より第3日曜日にお引っ越し。気鋭の歌人のみなさまに、あの有名な俳句の作者がもし歌人だったら、どう詠んでいたかを想像(妄想)していただくコーナーです。今月のお…

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【5】/坂口晴子(「銀漢」同人・)

ハイシノミカタ【#2】「奎」(小池康生代表)

【連載】歳時記のトリセツ(13)/関悦史さん

【連載】歳時記のトリセツ(4)/中西亮太さん

【連載】新しい短歌をさがして【18】服部崇

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#15

【連載】新しい短歌をさがして【17】服部崇

「野崎海芋のたべる歳時記」モワルー・オ・ショコラ

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第9回】2006年 朝日杯フューチュリティステークス ドリームジャーニー

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【2】/戸矢一斗(「銀漢」同人)

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯

【連載】新しい短歌をさがして【16】服部崇

【連載】歳時記のトリセツ(15)/茅根知子さん

【第8回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:青木亮人さん)【前編】

【連載】漢字という親を棄てられない私たち/井上泰至【第5回】

【連載】新しい短歌をさがして【7】服部崇

【書評】渡辺花穂 第一句集『夏衣』(北辰社、2020年)

【連載】久留島元のオバケハイク【第4回】「野槌」

【連載】新しい短歌をさがして【12】服部崇

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#3

【連載】新しい短歌をさがして【6】服部崇

【書評】太田うさぎ『また明日』(左右社、2020年)

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第15回】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#2

【連載】歳時記のトリセツ(7)/大石雄鬼さん

【句集を読む】標準と平凡のありか──小川軽舟 第5句集『朝晩』(ふらんす堂、2019年)

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【12】/飛鳥蘭(「銀漢」同人)

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【18】/我部敬子(「銀漢」同人)

赤福の餡べつとりと山雪解 波多野爽波【季語=雪解(春)】 

赤福の餡べつとりと山雪解)波多野爽波『骰子』けっこうな甘党なので赤福が大好きです。健康なうちにできるだけ甘いものを食べたい。このまえ勇気を出して一人でスイパラ(スイーツのメニューが豊富なバイキングの…

春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】…

煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】

キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ…

行秋や音たてて雨見えて雨 成瀬正俊【季語=行秋(秋)】

東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】

香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】

あかくあかくカンナが微熱誘ひけり 高柳重信【季語=カン…

噴水に睡り足らざる男たち  澤好摩【季語=噴水(夏)】

老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)…

八月の灼ける巌を見上ぐれば絶倫といふ明るき寂寥 前登志夫…

帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】

雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹【季語=雪(冬…

魚のかげ魚にそひゆく秋ざくら 山越文夫【季語=コスモス(…

ラベンダー添へたる妻の置手紙 内堀いっぽ【季語=ラベンダ…

生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】…

夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草【季語=桜餅(春)】

灰神楽かと思ひきや杉花粉 天沢退二郎【季語=杉花粉(春)…

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梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅…

霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=…

みづうみに鰲を釣るゆめ秋昼寝 森澄雄【季語=鯊・秋昼寝(…

雪掻きて今宵誘うてもらひけり 榎本好宏【季語=雪掻…

秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)…

葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】…

恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東碧梧桐【季語=恋…

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋桜子【季語=啄木鳥(…

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子【季語=紅葉(…

やゝ寒し閏遅れの今日の月 松藤夏山【季語=今日の月 (秋…

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