「豆の木」
-
いつまでもからだふるへる菜の花よ 田中裕明【季語=菜の花(春)】
いつまでもからだふるへる菜の花よ)(田中裕明鑑賞する句を選ぼうと田中裕明の句集をぱらぱらとめくった。やはらかい文体でやさしさがあり、平明だと思いこんでいた田中裕明の句が鑑賞をしようとすると、どの句も…
-
金色の種まき赤児がささやくよ 寺田京子【季語=種蒔(春)】
金色の種まき赤児がささやくよ)(寺田京子生まれてまもない赤…
-
少女才長け鶯の鳴き真似する 三橋鷹女【季語=鶯(春)】
少女才長け鶯の鳴き真似する)(三橋鷹女掲句は、三橋鷹女句集…
-
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来)(山口誓子山口誓子の第一句集『凍…
-
とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】
とぼしくて大きくて野の春ともし)(鷲谷七菜子なにもないよう…
-
人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】
-
虎の上に虎乗る春や筥いじり 永田耕衣【季語=春(春)】
-
雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子【季語=雪折(冬)】
-
裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
-
逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】
-
片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
-
菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴【季語=菊(秋)】