
前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から推薦句を送っていただき、一覧として掲出するコーナーです。毎月、募集していますので、ご協力いただける俳誌・結社があれば、このページをご覧ください。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。
また、このページの掲出句から、読者の皆さんの「推しの一句」(未来の名句となるかも)を選んでご鑑賞いただく読者参加型「コンゲツノハイクを読む」は、5月20日締切です。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。絶賛お待ちしてます!
コンゲツノハイク 2026年5月
(2026年4月刊行分)
今月の参加結社☞「秋草」「いには」「いぶき」「伊吹嶺」「閏」「円虹」「海原」「火星」「かつらぎ」「樺の芽」「麒麟」「銀化」「銀漢」「雲の峰」「胡桃」「澤」「秋麗」「青山」「蒼海」「台北俳句会」「鷹」「たかんな」「橘」「都市」「南風」「鳰の子」「noi」「濃美」「俳句短歌誌We」「街」「雪華」

「秋草」(主宰=山口昭男)
【2010年創刊・兵庫県神戸市】
2026年5月号(通巻197号)
八重椿ひとふるひして落ちにけり 山口昭男
ふるへだしさうな鶯餅の色 加藤綾那
春宵のそれは引いてはならぬ紐 水上ゆめ
旅するやうにてふてふついてゆく 松之元陽子
雨の韮さつきの犬の戻りくる 舘野まひろ
ゆるされて白詰草を摘んでをり 松田晴貴
ためらひにマドラー挿すや西東忌 栗原和子
「いには」(主宰=村上喜代子)
【2005年創刊・千葉県八千代市】
2026年5月号(通巻211号)
あかつきの空繚乱と白木蓮 村上喜代子
娘よりさるる問診初電話 松澤健治
円卓に取り皿の山うららけし 橘内訓子
演奏会春着の君のよく眠る 斎藤ときは
皹薬最後ぶよつと出過ぎたる 田口京子
「いぶき」(共同代表=今井 豊・中岡 毅雄)
【2018年7月創刊・兵庫県明石市】
2026年第32号(5月1日発行)
眩しきは失くした時間雪ばんば 近藤愛
山国の風は刃のごと雛飾る 前田あづさ
もう五年仕事するぞと日記買ふ 小森邦衞
秀才の友に職なし草の花 涼野海音
事故日時場所死者氏名事始 滝川直広
マスクしてピアスの穴の塞がりぬ 滝下真央
生意気とつぶやく蜜柑剥きながら 有瀬こうこ
「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)
【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
2026年5月号(通巻335号)
あやとりのくぢらがてふに春の昼 河原地英武
指先で土凹め撒く花の種 栗田やすし
抱きたる赤子の頬に春の雪 関根切子
芽吹きけり神口笛を吹きたれば 加藤剛司
薄氷をつつけば光散らばれり 下里美恵子
梅香る袋小路に迷ひ込み 森垣一成
青墨の滲みのまろし春隣 鈴木六子
「閏」(代表=守屋明俊)
【2021年2月創刊・東京都国分寺市】
2026年4月号(第32号)
無憂樹の咲きてもうすぐ花祭 守屋明俊
ひとり居の壁に吸はるる大嚏 森尻禮子
立春の窓開け家を喜ばす 市村啓子
遊んでは居れぬとばかり独楽停まる 太田裕子
読初やもはや登れぬ山の地図 橋本恭子
団塊のしつぽ引きずり春の泥 春田千歳
春遠からじ運転手に道教へ 本多遊子
「円虹」(主宰=山田佳乃)
【1995年創刊・兵庫県神戸市】
377号
人の世に戻らぬつもり猫の恋 辻桂湖
かまくらの灯の人を呼ぶ温もりに 中村佳子
ゆふぐれの指冴返る車椅子 藤田翔青
かまくらの一番客に灯をともす 村田静枝
大試験車窓に富士の日本晴 古川光子
水を汲む音に音階しよしゆんかな 那須直美
ぼたん雪窓辺にふはり影うつし 會川富子
「海原」(代表=堀之内長一)
【2018年創刊・千葉県市川市】
2026年4月号(第77号)
柱時計の奥底にある蜜柑山 小野裕三
砂の上の母がちひさく畳まれる 小西瞬夏
近寄ると感じて光る十二月 小松敦
秋の暮廊下一本分の息 三枝みずほ
しろながすくじらであればひとりもいい ナカムラ薫
ホッチキス針の小箱のクリスマス 藤川宏樹
雑巾が固まっている日向ぼこ 望月士郎
「火星」(主宰=山尾玉藻)
【1936年創刊・大阪府大阪市】
2026年4月号(通巻1035号)
蛇穴を出づ全長の不確かに 山尾玉藻
笹鳴に藪の深さを諾へり 大山文子
大歳の一斉に立つ管楽器 湯谷良
寒林の空の真つ青歩き神 山田美恵子
水仙の花数のふえ春遠し 坂口夫佐子
初雪の夜は神事の縄綯へり 蘭定かず子
大榾を反す袴の裾明り 小林成子
「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)
【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
2026年4月号(通巻1156号)
谷崎の椅子に掛けもし雪を見る 森田純一郎
意匠とも見ゆる切り貼り春障子 平田冬か
秋灯積み上げ雑居ビルとなる 村手圭子
クリスマス誰も来ぬ夜の更けてゆく 前田野生子
馬券買ふ列の果てなる聖樹かな 森田教子
客引きの黒く着膨れゐたりけり 宮崎こうや
足跡は八雲旧居へ朝の雪 福賴聡子
「樺の芽」(主宰=粥川青猿)
【1967年創刊・北海道帯広市】
第55巻第5号(通巻594号)
風花の浜を動かぬ祷りの掌 粥川青猿
天と地の軋む摩擦や雪合戦 江波戸明
南無大師何と冷たき猫の耳 三浦斗久舟
啓蟄や行きどころなき腹の虫 山田倫一郎
雪原にためらいの痕けもの道 岡島貴子
如月や風の解れるポストまで 岩佐勢津子
無為といふやすらぎもあり梅匂う 岡本和男
「麒麟」(主宰=西村麒麟)
【2023年創刊・東京都江東区】
2026年春号(通巻13号)
劇場が開幕すれば初仕事 星野沙奈
山静かビル静かなり初日さす 関椿
初夢を行きかふ百の人力車 篠原圭太
わあといふ口のかたちや春の雪 関津祐花
豆撒きのあとから直ぐに拾ひけり 高橋幸
聖歌隊長かつて空手を極めしが 辻村栗栖
冬泉に映らぬ人と話し込む 髙田礁湖
「銀漢」(主宰=伊藤伊那男)
【2011年創刊・東京都千代田区】
<2026年5月号(通巻185号)>
初午や日がな灯せる狐穴 飯田眞理子
寒月にふと師のこゑを聴くおもひ 谷口いづみ
吹かれ来し和毛を枝に春どなり 飛鳥蘭
梅東風や句誌の門出の文開く 大山かげもと
琅玕や春一番の波頭 須﨑武雄
鳥の影我にぶつかる二月尽 北原美枝子
潮鳴りの日がな届きぬ菜の花忌 平野梗華
「銀化」(主宰=中原道夫)
【1998年創刊・東京都港区】
2026年5月号(通巻332号)
桜咲く奇人呼ばはりされてゐる 水口佳子
川は流れて春野を忘れねばならぬ 大槻寿一
初生りの日数を尋ぬ苗木市 大山充
節分や鬼と上手に暮らす人 伊野智彦
一輪の梅に幾度も庭に出る まついひろこ
生きて死ぬふと青饅の嚙みごたへ 桂凛火
物陰に脱ぎ耕しに戻りけり 辻本鷹之
「雲の峰」(主宰=朝妻力)
【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
2026年4月号(通算418号)
蜜多き焼芋を得る快楽かな 武田風雲
漱石や八雲や肥後の春立ちぬ 渡邉眞知子
桃色の稚の欠伸や草萌ゆる 宇利和代
鬼縛の花飛ぶごとく揺れにけり 星私虎亮
畝傍山恋ふ香久山も冬霞 倉本明佳
春炬燵仕舞ひて暫し落ち着かず 中尾礼子
四ノ三の意外に長し針供養 長尾眞知子
「胡桃」(主宰=鈴木正子)
【1953年創刊・山形県山形市】
2026年3月号(通巻229号)
春雷や句誌をひそかに継いで来て 鈴木正子
外套を預け祝賀の顔となる 佐藤権一郎
病院の二階窓より雪野原 鈴木実
白鳥の戦地に向かふしやがれ声 堀川栄助
初日記夢は大きくイヤリング 長谷川陽子
さりげなく柚子を引き寄す女風呂 五十嵐恒子
水温む最上川には稚魚の群 和田英光
「澤」(主宰=小澤實)
【2000年創刊・東京都杉並区】
2026年4月号(通巻313号)
低く響く質問のこゑ春の雨 小澤實
妣【はは】の名にもらふ筆名春北斗 大塚ふみ
欠け茶碗もて鮪中落ちこそげたる 鳳佳子
岸上大作の眼鏡の罅や雪が降る 眞利
鵯の去り跳ね上がる冬木かな 福田鉄馬
帰るほかなき寒灯に帰りつく 南幸佑
寒鴉また群がりぬトラック過ぎ 平嶋さやか
「秋麗」(主宰=藤田直子)
【2009年創刊・神奈川県川崎市】
2026年4月号(通巻187号)
ひかりては詩となる雪解しづくかな 藤田直子
餅花を作る家中さざめける 宝絵馬定
地吹雪やひゆるひゆるしなる屋敷林 市村栄理
砕氷船上飛び交ふる尾白鷲 加賀俊彦
老いてなほ夜遊びやめず半仙戯 茂木涼子
やらひてもやらひても世に別の鬼 頼広節子
結願や灸のけむりの遍路街 玉木郁夫
「青山」(主宰=しなだしん)
【1982年創刊・神奈川県横浜市】
2026年4月号(通号521号)
鎌倉市佐助二丁目山笑ふ しなだしん
百段によき風のあり花吹雪 井越芳子
うららかや引き出し一つづつ名前 水谷由美子
ピッチャーの腕よく伸びて小六月 山本洋子
花時や音立て廻る焙煎機 入部美樹
筑波嶺のけぶりて雨の桜かな 坂東文子
マフラーに揺れて子豚のマスコット ローバック恵子
「蒼海」(主宰=堀本裕樹)
【2018年創刊・東京都新宿区】
31号
唐辛子成るや熱波をねぢり込み つしまいくこ
冬の鹿古き手紙を読む目して 福田健太
寂しさは秋刀魚の吻の檸檬色 三橋五七
包み紙さらさら匂ふお中元 千野千佳
葛咲いて大きな蟻を零しけり 犬星星人
逆光の国たちあげる芒かな 鈴木トモオ
堤防に隠されし海鰯雲 森田侑人
「台北俳句会」
【1970年創立・台北市】
2026年4月号
靑梅を収めて据わる鶯歌焼 市川春樹
犬ならばまだ6歳です桜餅 早舩煙雨
飛花落花川は昨日を知らぬ顔 アリーマン・イスタダ
葉桜の命が匂うので困る 北川拓治
花粉症なべて先祖の左きき 田村龍太郎
花蟹や波のしぶきを背負ひをり 李哲宇
あなたもとわたしもと言ふ花粉症 鳥羽田重直
「鷹」(主宰=小川軽舟)
【1961年創刊・東京都千代田区】
2026年5月号
甃(いしだたみ)せせらぎと見ゆ蝶渡り 小川軽舟
冬銀河好きなこの世を何時か去る 遠藤篁芽
淋しさに付け込むように 磯鳴鳥(いそなどり) 志田千惠
豆を打つ腹の底からへんな声 平山南骨
さへづりや目覚めは白き岸に似て 作田きみどり
寒雷の遠鳴り海も錆びゆくか 渡辺柊子
母といふさみしさ臍に春の海 鈴木沙恵子
「たかんな」(主宰=吉田千嘉子)
【1993年創刊・青森県八戸市】
<2026年4月号(通巻400号)>祝!
向かう傷しづかに舐めて恋の猫 吉田千嘉子
なつかしき唄のでたらめ屠蘇の酔 岩本律子
身の上を語つてしまふ日向ぼこ 黒田長子
痛めたる指より目覚む寒の朝 南美智子
花束の解かれてよりの薔薇真紅 小泉靜子
鷺の脛捕へて冬の川静か 小笠原イク子
割り入れてまろき地卵春遅々と 河村仁美
「橘」(主宰=佐怒賀直美)
【1978年創刊・埼玉県久喜市】
2026年5月号(通巻581号)
干大根水に戻して夜は雪に 松尾紘子
駄菓子屋の籤の一等春立てり 斯波広海
ままごとのパン屋店開く木の芽時 佐怒賀由美子
実盛忌海岸線のまつすぐに 板倉ひろみ
川縁のぎざぎざ凍る久女の忌 若林朝子
うららかや後部座席に焼きたてパン 野口久美子
雛流しをり指先の水まろく 松尾いつゑ
「都市」(主宰=中西夕紀)
【2008年創刊・東京都町田市】
2026年4月号(通巻110号)
裸木の欅に遠き山の藍 中西夕紀
口紅をつける男や近松忌 安藤風林
眼から貌の浮かばぬマスクかな 岩原真咲
夜神楽の影もまた舞ふ大広間 中島晴生
さつきよりつまりつまりとおでんかな 大木満里
家出せし犬戻りくる冬田かな 井手あやし
初乗のライダーそろふラーメン屋 山路 泉
「南風」(主宰=村上鞆彦)
【1933年創刊・東京都葛飾区】
2026年5月号(通巻990号)
決心が要る水仙が日に游ぐ 板倉ケンタ
夫起きてゐるらし湯たんぽの鳴りて 市原みお
凧の音薄れゆきたる高さかな 大熊光汰
湯のなかにひらいて雪を握りし手 五月ふみ
おほき手が雪をはらひて抱きにけり 宮本 菫
たんぽぽやリップクリーム貸しあへる 磐田 小
筍に地の奥の熱届きけり 槙枝聖子
「noi」(代表=神野紗希・野口る理)
【2025年創刊】
2026年2月号(通巻12号)
ペガサスの交尾月蝕くりかへす 柊木快維
ストーブは誰の正義も燃やさずに 嶋村らぴ
ぢつと絵を見てゐる人の鞄に葱 丹下京子
マフラーをやはらかく巻くかを尋ね 北口直
詩が声に会えますように薄氷 奈良香里
冬薔薇や切り刻むより焼く手紙 田中まぎぬ
ああ不一水槽に溶ける雪のごとく 永山智郎
「濃美」(主宰=渡辺純枝)
【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
2026年5月号(通巻206号)
眠るため着る服それも春の色 渡辺純枝
語尾ゆるく伸ばす女ら干蕨 関谷恭子
雪女岐阜で降り名古屋へは行かず 浅野博泉
寒の湯に入る塩梅出る塩梅 景山啓子
二日はや喪の接待の爪を切る 前田ひとみ
カラオケの次の約束春近し 梅本きよ子
日脚伸ぶ早足で行く都会人 足立貴和子
「俳句短歌誌We」(共同編集発行人=加藤知子、西田和平)
【2016年創刊・熊本県熊本市】
第21号(2026年3月発行)
アカシアの花待ち人の柔らかさ 小田 桐妙女
白菜を天使待遇することも 加能 雅臣
約束を破るたび割ける朝顔 貴田 雄介
ノノ点のひまや見ひらく狐窓 斎藤 秀雄
春眠をあまつぼに変へ人形は 田中 目八
分かりきったことに蘭が置かれる 早舩 煙雨
狂ひ花売られし少女かばはんと 松永 みよこ
「街」(主宰=今井聖)
【1996年創刊・神奈川県横浜市】
2026年4月号
萎みつつ飛ぶ風船の息づかひ 今井 聖
定位置のある団欒やキムチ鍋 浅沼利郎
雪明り思考の渇きゆく夜半 江口瑠里
なまはげに子が問ふ原始人ですか 太田うさぎ
羊の脚九つに切り鍋に投ぐ 草野早苗
失踪の父に似てをり我が嚔 黒岩徳将
冬蜂の骸からまる竹箒 柴田千晶
「雪華」(主宰=橋本喜夫)
【1978年創刊・北海道旭川市】
2026年5月号
木の根明く円周率をあやまたず 籬朱子
あといくつこのひとと見る桜かな 風花まゆみ
萵苣剥いで剥いでうちがはにも光 和邇鰭次
料峭や壊るるものにある力 松田ナツ
長き廊下を卒業式のピアノ押す 野月朱美
ミモザミモザ衝動買ひのやうな恋 杉野圭志
ドッジボールも生き物係も卒業 島貫麻衣子

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年5月20日
*対象は「コンゲツノハイク」2026年5月分(このページ)です。
◆配信予定=2026年5月25日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S51058765/

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年5月31日
*対象は原則として2026年5月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください。
◆配信予定=2026年6月5日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/