ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 牡丹ていっくに蕪村ずること二三片 加藤郁乎  

    牡丹ていっくに蕪村ずること二三片)(加藤郁乎『牧歌メロン』1970年本日は加藤郁乎の句を取り上げる。掲句は蕪村の「牡丹散つて打ち重なりぬ二三片」を踏まえたパロディであろう。「蕪村ずる」という動詞化も…

  2. 吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】

    吾も春の野に下りたてば紫に星野立子先日、縁あって星野椿先生…

  3. 少女才長け鶯の鳴き真似する  三橋鷹女【季語=鶯(春)】 

    少女才長け鶯の鳴き真似する)(三橋鷹女掲句は、三橋鷹女句集…

  4. 一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂未知子【季語=雲の峰(夏)】 

    一瞬にしてみな遺品雲の峰)(櫂未知子(第三句集『カムイ』より)…

  5. 祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子

    祈るべき天と思えど天の病む石牟礼道子 先日水俣に行ってきた…

  6. 唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】 

  7. 芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】 

  8. 誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】

  9. とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】 

  10. 故郷のすすしの陰や春の雪 原石鼎【季語=春の雪(春)】 

  11. 屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰【季語=屋根替(春)】

  12. 人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】 

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