ハイクノミカタマンスリーゲスト
-
牡丹ていっくに蕪村ずること二三片 加藤郁乎
牡丹ていっくに蕪村ずること二三片)(加藤郁乎『牧歌メロン』1970年本日は加藤郁乎の句を取り上げる。掲句は蕪村の「牡丹散つて打ち重なりぬ二三片」を踏まえたパロディであろう。「蕪村ずる」という動詞化も…
-
吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】
吾も春の野に下りたてば紫に星野立子先日、縁あって星野椿先生…
-
少女才長け鶯の鳴き真似する 三橋鷹女【季語=鶯(春)】
少女才長け鶯の鳴き真似する)(三橋鷹女掲句は、三橋鷹女句集…
-
一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂未知子【季語=雲の峰(夏)】
一瞬にしてみな遺品雲の峰)(櫂未知子(第三句集『カムイ』より)…
-
祈るべき天と思えど天の病む 石牟礼道子
祈るべき天と思えど天の病む石牟礼道子 先日水俣に行ってきた…
-
唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 山口誓子【季語=鰊(春)】
-
芹と名がつく賑やかな娘が走る 中村梨々【季語=芹(春)】
-
誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】
-
とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】
-
故郷のすすしの陰や春の雪 原石鼎【季語=春の雪(春)】
-
屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰【季語=屋根替(春)】
-
人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】