ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 仰向けに冬川流れ無一文 成田千空【季語=冬川(冬)】

    仰向けに冬川流れ無一文成田千空 千空の飯詰村での帰農生活は敗戦とほぼ同時に始まり、その翌年の昭和21年(1946・千空25歳)11月には中村草田男主宰の『萬緑』が創刊される。千空は朝日新聞の広告欄で…

  2. 或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋

    或るときのたつた一つの干葡萄阿部青鞋干葡萄というのはふだん…

  3. 水吸うて新聞あをし花八ツ手 森賀まり【季語=花八ツ手(冬)】

    水吸うて新聞あをし花八ツ手森賀まり色ってグラデーションだ。…

  4. 綿虫や母あるかぎり死は難し 成田千空【季語=綿虫(冬)】

    綿虫や母あるかぎり死は難し成田千空兵隊検査で丙種の人も軍隊…

  5. もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ 高梨章【季語=桐の花(夏)】

    もし呼んでよいなら桐の花を呼ぶ高梨章<あーだから今夜だけは…

  6. 裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】

  7. 静臥ただ落葉降りつぐ音ばかり 成田千空【季語=落葉(冬)】

  8. 待春やうどんに絡む卵の黄 杉山久子【季語=待春(春)】

  9. 縄跳をもつて大縄跳へ入る 小鳥遊五月【季語=縄跳(冬)】

  10. しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】

  11. 秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】

  12. 萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎【季語=萩・芒(秋)】

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