ハイクノミカタマンスリーゲスト
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黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】
黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり歌代美遥誰にでも当てはまりそうな「君」や「彼」は、誰にも当てはまらない曖昧で浮ついた言葉になってしまうこともある。俳句という短い詩型のなかで「君」や「彼」に実感を持た…
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背広よりニットに移す赤い羽根 野中亮介【季語=赤い羽根(秋)】
背広よりニットに移す赤い羽根野中亮介いつの頃からか「馬醉木…
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猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす島津亮先日、カフェでにんじんマフ…
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逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】
逢いたいと書いてはならぬ月と書く池田澄子先週、合唱の話をし…
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旅いつも雲に抜かれて大花野 岩田奎【季語=大花野(秋)】
旅いつも雲に抜かれて大花野岩田奎『第十四回田中裕明賞』(だ…
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百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】
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片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】
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雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】
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なきがらや秋風かよふ鼻の穴 飯田蛇笏【季語=秋風(秋)】
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菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴【季語=菊(秋)】
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雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋)】
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秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子【季語=秋風(秋)】