ハイクノミカタマンスリーゲスト
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嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子
嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計)赤尾兜子赤尾兜子と言えば、〈音樂漂う岸浸しゆく蛇の飢〉がもっとも有名である。兜子が創刊した渦俳句会が出版した「鑑賞赤尾兜子百句」(平成6年刊行)は、阿波野青畝をは…
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どつさりと菊着せられて切腹す 仙田洋子【季語=菊(秋)】
どつさりと菊着せられて切腹す)仙田洋子秋の花で一番に思い浮…
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稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男【季語=稲光(秋)】
稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ)富澤赤黄男稲光という閃光…
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鶴の来るために大空あけて待つ 後藤比奈夫【季語=鶴来る(秋)】
鶴の来るために大空あけて待つ)後藤比奈夫10月2日、土曜日…
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秋の川真白な石を拾ひけり 夏目漱石【季語=秋の川(秋)】
秋の川真白な石を拾ひけり)夏目漱石「秋の川で真っ白な石を拾…
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橡の実のつぶて颪や豊前坊 杉田久女【季語=橡の実(秋)】