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「野崎海芋のたべる歳時記」蕪のクリームスープ

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蕪のクリームスープ

Crème de navet


大寒の日に、定期取寄せ便を頼んでいる農園から、冬の根菜がたっぷり届きました。蕪、人参、大根、どれも大好き。もりもり食べています。

蕪のクリームスープ。バターの風味と生クリーム、蕪の自然な甘みが引き立つシンプルなポタージュです。
わたしは裏ごしせず、ハンドミキサーで潰してそのまま。柔らかく煮えた蕪の繊維まで丸ごといただきます。
赤蕪を使うと、きれいなピンク色のポタージュもできますよ。
仕上げにさっと湯がいた葉をあしらって。

蕪は葉っぱがまたおいしいのですよね。青みに添えるだけでなく、ベーコンと炒めたり、厚揚げと煮たり、おかずの主役としても活躍します。
熱したごま油で豆腐をジャっと炒めたところに、刻んだ蕪の葉、輪切りの鷹の爪を加えてお味噌汁にする「かみなり汁」も家族の大好物。体が温まる、冬の定番メニューです。

冬虹のいま身に叶ふ淡さかな  飯島晴子

季語【冬虹】【大寒】【蕪】【人参】【大根】

*本記事は野崎海芋さんのInstagram( @kaiunozaki )より、ご本人の許可を得て、転載させていただいております。本家インスタもぜひご覧ください。


【執筆者プロフィール】
野崎 海芋(のざき・かいう)
フランス家庭料理教室を主宰。 「澤」俳句会同人、小澤實に師事。平成20年澤新人賞受賞。平成29年第一句集『浮上』上梓。俳人協会会員。



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

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