神保町に銀漢亭があったころ

神保町に銀漢亭があったころ【第11回】小島 健

銀漢亭に乾杯!🍷

小島 健(「河」同人)

皆さま、こんにちは! 小島健(こじま・けん)です。お元気でしょうか? そう言えば、銀漢亭は私にとってのオアシスでした。仕事の煩わしさを離れ、伊那男さんや皆さまと楽しくお話できる時こそがまさしく至福!

私は銀漢亭には概ね夕方早い時間に伺い、そして早く帰りました。そのため、皆様とは長くお話もできなく~心残り(?)。ですが、伊那男さんはじめ皆さまに、何かといつも温かいお声を掛けていただきました。もう深謝の限り! 

何年何回か、「銀漢」亭ゆえの七夕飾に短冊を書くよう、IさんやNさんに脅迫され(?)、その場で即興の一句もしたためました。ウーン、その中には、確か名句もあったはず……。はず…。何しろ酩酊でのこと、覚えていないのがとても残念です。

ところで、酒について、私はワイン党🍷ですが、日本酒の冷し酒も少々(?)嗜みます。いつも伊那男さんや皆さまのお薦めでおいしい銘酒を~。まあ、まずは乾杯! でも、美味ゆえ飲み過ぎないように~と思いつつ、一杯が二杯、二杯が三杯へと、そして、やがては羽化登仙の境地へ。ダメですねえ。

とある時、私の家族の男子組揃って銀漢亭へ伺ったことがあります。長男と娘婿と私の3人。娘婿は気仙沼出身で、その同郷のKさんなどからとても親切にしていただきました。この息子たちは銀漢亭のアットホームな雰囲気に感激し、かなり飲みすぎて~。以後、家族の男子会には誰か女子が補佐役に(つまり監視役に)、などという話も出て、いやはや……(汗)(-_-;)。

銀漢亭でのお土産には伊那男さん特製の「ちりめん山椒」! 家人も大好きで共によく賞味しました。

伊那男さんには、角川「俳句」2020・9月号に拙新句集『山河健在』の「人と作品―山河のこゑ」をご執筆いただきました。当然(?)、酒の句が多いとご指摘の上、「作者にとり俳句と酒は良き随伴者」と洞察。ああ……、酒よ!

そんな、私の愛する銀漢亭が、まさか思い出になろうとは~。嗚呼。銀漢亭よ、ありがとう! そして、皆さま、本当にありがとうございました。また元気でお会いしましょうね!

終りに、我らが銀漢亭に、心より愛を籠めて「乾杯!🍷」


【執筆者プロフィール】
小島健(こじま・けん)(=^・^=)
新潟県生まれで、「乾杯!」の大好きなヘンなおじさんです。俳句愛好者で石田波郷門・岸田稚魚、角川春樹に師事。モットーは「明るく、楽しく!」。人間は遊ぶために生まれてきたと確信しております。そうです、楽しくなければ人生じゃない!


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ…
  2. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年2月分】
  3. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第19回】平泉と有馬朗人
  4. 【#28】愛媛県の岩松と小野商店
  5. 神保町に銀漢亭があったころ【第63回】三輪初子
  6. 【第3回】ラジオ・ポクリット(ゲスト: 成田一子さん)
  7. 【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#7
  8. 【連載】「ゆれたことば」#3「被災地/被災者」千倉由穂

おすすめ記事

  1. 数と俳句(四)/小滝肇
  2. 松山藩主松平定行公と東野、高浜虚子や今井つる女が訪れた茶屋について(4)
  3. サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓【季語=サイネリア(春)】
  4. 葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
  5. 花の幹に押しつけて居る喧嘩かな 田村木國【季語=花(春)】
  6. 水仙や古鏡の如く花をかかぐ 松本たかし【季語=水仙(冬)】
  7. 【春の季語】菜の花
  8. 忘年会みんなで逃がす青い鳥 塩見恵介【季語=忘年会(冬)】
  9. 【冬の季語】実南天
  10. しかと押し朱肉あかあか冬日和 中村ひろ子(かりん)【季語=冬日和(冬)】

Pickup記事

  1. 夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草【季語=桜餅(春)】
  2. 本の山くづれて遠き海に鮫 小澤實【季語=鮫(冬)】
  3. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2021年6月分】
  4. 【冬の季語】雪達磨
  5. 賀の客の若きあぐらはよかりけり 能村登四郎【季語=賀客(新年)】
  6. 【秋の季語】秋の風
  7. 嚙み合はぬ鞄のチャック鳥曇 山田牧【季語=鳥曇(春)】
  8. 【第3回】墓参り吟行/ローゼン千津
  9. 【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【17】/三代川次郎(「春耕」「銀漢」「雲の峰」同人)
  10. 【春の季語】沈丁花
PAGE TOP