季語・歳時記

【春の季語】初花

【春の季語=仲春(3月)】初花

その年に初めて咲いた「」の花のこと。「初桜」とも。


【初花(上五)】
初花の夕べは已にほの白く 高野素十
初花の水にうつろふほどもなき 日野草城
初花の薄べにさして咲きにけり 村上鬼城
初花や竹の奥より朝日かげ 川端茅舎
初花となりて力のゆるみたる 成瀬正俊
初花やななめに降つて山の雨 草間時彦
初花や一日青空きはまりて 中村汀女

【初花(中七)】
燭をもて初花仰ぐ酔ひにけり 永井東門居
道果てて初花のあり川のあり 藤本夕衣

【初花(下五)】
癒えてゆくことも刻々初花に 水田むつみ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【秋の季語】秋の蛇
  2. 【冬の季語】掘炬燵
  3. 【冬の季語】時雨
  4. 【春の季語】蟻穴を出づ
  5. 【夏の季語】サングラス
  6. 【新年の季語】去年今年
  7. 【冬の季語】冬野
  8. 【春の季語】子猫

おすすめ記事

  1. 真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之【季語=真っ白な息(冬)】
  2. 蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】
  3. 大阪の屋根に入る日や金魚玉   大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】
  4. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第68回】 那須野ヶ原と黒田杏子
  5. 後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
  6. 受賞者の一人マスクを外さざる 鶴岡加苗【季語=マスク(冬)】
  7. 【春の季語】春の夜
  8. 天籟を猫と聞き居る夜半の冬 佐藤春夫【季語=夜半の冬(冬)】
  9. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2023年3月分】
  10. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2023年7月分】

Pickup記事

  1. 真っ黒な鳥が物言う文化の日 出口善子【季語=文化の日(秋)】
  2. コスモスのゆれかはしゐて相うたず      鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】
  3. 笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第2回】1993年・七夕賞
  4. 一燈を消し名月に対しけり 林翔【季語=名月(秋)】
  5. 白魚のさかなたること略しけり 中原道夫【季語=白魚(春)】
  6. ラーメン舌に熱し僕がこんなところに 林田紀音夫
  7. 夾竹桃くらくなるまで語りけり 赤星水竹居【季語=夾竹桃(夏)】
  8. たが魂ぞほたるともならで秋の風 横井也有【季語=秋の風(秋)】
  9. 秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】
  10. 未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢【季語=滝(夏)】
PAGE TOP