ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 嗚呼これは温室独特の匂ひ 田口武【季語=温室(冬)】

    嗚呼これは温室独特の匂ひ)田口武スティーブ・ジョブズに「1000ものことにノーと言う」という名言がある。何かを成し遂げるためには、重要でない何かに対してノーと言い続ける必要がある。何か始めることを決…

  2. 呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語=雪(冬)】

    呼吸するごとく雪降るヘルシンキ)細谷喨々)(『父の夜食』所収)…

  3. 鉄瓶の音こそ佳けれ雪催 潮田幸司【季語=雪催(冬)】

    鉄瓶の音こそ佳けれ雪催)潮田幸司銀化誌のリモート編集はかな…

  4. 嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】

    嚔して酒のあらかたこぼれたる)岸本葉子)(『つちふる』所収)…

  5. 血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】

    血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は)中原道夫二〇一五年冬、中原は…

  6. 水底に届かぬ雪の白さかな 蜂谷一人【季語=雪(冬)】

  7. 賀の客の若きあぐらはよかりけり 能村登四郎【季語=賀客(新年)】

  8. ともかくもくはへし煙草懐手 木下夕爾【季語=懐手(冬)】

  9. 共にゐてさみしき獣初しぐれ 中町とおと【季語=初時雨(冬)】

  10. みな聖樹に吊られてをりぬ羽持てど 堀田季何【季語=聖樹(冬)】

  11. なだらかな坂数へ日のとある日の 太田うさぎ【季語=数へ日(冬)】

  12. 鏡台や猟銃音の湖心より 藺草慶子【季語=猟(冬)】

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  3. 秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
  4. 梅漬けてあかき妻の手夜は愛す 能村登四郎【季語=梅漬ける(夏)】
  5. 小鳥来る薄き机をひからせて 飯島晴子【季語=小鳥来る(秋)】

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  5. 真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う 福田若之【季語=真っ白な息(冬)】
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