ハイクノミカタマンスリーゲスト
-
水鳥の和音に還る手毬唄 吉村毬子
水鳥の和音に還る手毬唄)吉村毬子(『手毬唄』))吉村毬子さん、貴女が泉下の俳句國へ赴いてから早五年が過ぎました。その間、貴女が遺した唯一の句集『手毬唄』を時折り繙いては、同じ「LOTUS」同人として…
-
あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
あつ雉子あつ人だちふ目が合うて)西野文代)我が家の裏手には…
-
未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江
未生以前の石笛までも刎ねる)小野初江)掲句との出会いはおよ…
-
大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】
大利根にほどけそめたる春の雲)安東次男)大阪で生まれ育った…
-
回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子
回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア)豊口陽子(『藪姫』))その…
-
春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】
-
おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】
-
春星や言葉の棘はぬけがたし 野見山朱鳥【季語=春星(春)】
-
蛤の吐いたやうなる港かな 正岡子規【季語=蛤(春)】
-
春天の塔上翼なき人等 野見山朱鳥【季語=春天(春)】
-
春や昔十五万石の城下哉 正岡子規【季語=春(春)】
-
廃墟春日首なきイエス胴なき使徒 野見山朱鳥【季語=春日(春)】