1. 流氷や宗谷の門波荒れやまず 山口誓子【季語=流氷(春)】

    流氷や宗谷の門波荒れやまず山口誓子今週、北海道・根室へ出張で行ってきた。根室市は日本の最東端にあり、日の出が最も早い市である。納沙布岬は毎年、元旦の初日の出を見ようと多くの観光客が集まる。私は、中標…

  2. 誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】

    誰も口にせぬ流氷の向かうの地塩崎帆高前回は友人四人で屋根替…

  3. 父の手に負へぬ夜泣きや夏の月 吉田哲二【季語=夏の月(夏)】 

    父の手に負へぬ夜泣きや夏の月)(吉田哲二(「髪刈る椅子」ふらんす堂)…

  4. 雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子【季語=雪折(冬)】 

    雪折を振り返ることしかできず)(瀬間陽子昨日は東京にも雪が…

  5. みじろがず白いマスクの中にいる 梶大輔【季語=マスク(冬)】

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  7. 逢いたいと書いてはならぬ月と書く 池田澄子【季語=月(秋)】

  8. 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】

  9. いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】

  10. 逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花 中西夕紀【季語=桐の花(夏)】

  11. 鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】

  12. 窓眩し土を知らざるヒヤシンス 神野紗希【季語=ヒヤシンス(春)】 

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