けり
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毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己【季語=毛糸玉(冬)】
毛糸玉秘密を芯に巻かれけり小澤克己(『小澤克己句集』) 〈毛糸〉は冬の季語である。11月になると手芸店には色鮮やかな毛糸が並ぶ。私は、少女漫画の影響で毛糸編みに興味を持った。クリスマスに好きな男性へ…
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冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】
冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来…
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あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】
あたゝかき十一月もすみにけり中村草田男今週に入って少しづつ…
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「十六夜ネ」といった女と別れけり 永六輔【季語=十六夜(秋)】
「十六夜ネ」といった女と別れけり永六輔 高校時代、ありがと…
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さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】
さういへばもう秋か風吹きにけり今井杏太郎甲子園の決勝を見て…
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瀧見人子を先だてて来りけり 飯島晴子【季語=滝見(夏)】
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祭笛吹くとき男佳かりける 橋本多佳子【季語=祭笛(夏)】
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昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】
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田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
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卯月野にうすき枕を並べけり 飯島晴子【季語=卯月(夏)】
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遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
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赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐【季語=椿(春)】