1. 誰をおもひかくもやさしき雛の眉 加藤三七子【季語=雛(春)】

    誰をおもひかくもやさしき雛の眉加藤三七子(『無言詣』)3月3日は桃の節句である。古代中国では、桃は邪気を祓うと考えられており、その花の開花する時期に定められた式日であった。桃は花も実も若い女性を思わ…

  2. 鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子【季語=鷹鳩と化す(春)】

    鷹鳩と化して大いに恋をせよ仙田洋子 この度のわが人生の節目…

  3. 鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】

    鶯に蔵をつめたくしておかむ)飯島晴子当然「に」がポイントと…

  4. 春一番競馬新聞空を行く 水原春郎【季語=春一番(春)】

    春一番競馬新聞空を行く水原春郎2月15日、関東地方に「春一…

  5. トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語=早春(春)】 

    トラックに早春を積み引越しす)(柊月子『雪華』2023年5月号…

  6. 辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】

  7. 針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半【季語=針供養(春)】

  8. 雪折を振り返ることしかできず 瀬間陽子【季語=雪折(冬)】 

  9. 足跡が足跡を踏む雪野かな 鈴木牛後【季語=雪野(冬)】 

  10. 寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】

  11. 白梅や粥の面てを裏切らむ 飯島晴子【季語=白梅(春)】

  12. 室咲きをきりきり締めて届きたり 蓬田紀枝子【季語=室咲(冬)】

おすすめ記事

  1. あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子【季語=あきざくら(秋)】
  2. 琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】
  3. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【番外ー5】 北九州市・八幡と山口誓子
  4. ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟【季語=ソーダ水(夏)】
  5. 【冬の季語】悴む

Pickup記事

  1. ピーマンの中の空気は忘れもの 能村研三【季語=ピーマン(夏)】
  2. 【夏の季語】盛夏/夏旺ん 真夏
  3. 【オンライン勉強会のご案内】「東北の先人の俳句を読もう」
  4. 菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ 金原まさ子【季語=菜の花(春)】 
  5. 【春の季語】雛
PAGE TOP