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牡丹ていっくに蕪村ずること二三片 加藤郁乎
牡丹ていっくに蕪村ずること二三片)(加藤郁乎『牧歌メロン』1970年本日は加藤郁乎の句を取り上げる。掲句は蕪村の「牡丹散つて打ち重なりぬ二三片」を踏まえたパロディであろう。「蕪村ずる」という動詞化も…
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吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】
吾も春の野に下りたてば紫に星野立子先日、縁あって星野椿先生…
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エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り 柳田静爾楼【季語=雛飾り(春)】
エッフェル塔見ゆる小部屋に雛飾り柳田静爾楼 今年はパリオリ…
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三月の旅の支度にパスポート 千原草之【季語=三月(春)】
三月の旅の支度にパスポート千原草之 早いもので、今日から3…
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誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】
誰も口にせぬ流氷の向かうの地塩崎帆高前回は友人四人で屋根替…
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鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
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屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰【季語=屋根替(春)】
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トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語=早春(春)】
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順番に死ぬわけでなし春二番 山崎聰【季語=春二番(春)】
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虎の上に虎乗る春や筥いじり 永田耕衣【季語=春(春)】
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泥に降る雪うつくしや泥になる 小川軽舟【季語=雪(冬)】
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寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子【季語=寒い(冬)】