煮し蕗の透きとほりたり茎の虚) 小澤實 …
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり) 久保…
皮むけばバナナしりりと音すなり) 犬星星…
美しきものに火種と蝶の息) 宇佐美魚目『…
遠足や眠る先生はじめて見る) 斉藤志歩 …
対岸の比良や比叡や麦青む) 対中いずみ『…
生きのよき魚つめたし花蘇芳) 津川絵理子…
眼前にある花の句とその花と) 田中裕明『…
菜の花や部屋一室のラジオ局) 相子智恵 …
赤福の餡べつとりと山雪解) 波多野爽波『…