背広来る来るジンギスカンを食べに来る) …
忘れゆくはやさで淡雪が乾く) 佐々木紺 …
立春の零下二十度の吐息) 三品吏(みしな…
うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳…
湖をこつんとのこし山眠る) 松王かをり(…
血を分けし者の寝息と梟と) 遠藤由樹子 …
流氷が繋ぐ北方領土かな 大槻独(どく)舟…
笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも) 中村苑…
蝦夷(えぞ)に生まれ金木犀の香を知らず)…
潜り際毬と見えたり鳰) 中田剛 鳰は、ほ…