ハイクノミカタマンスリーゲスト
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老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】
老僧の忘れかけたる茸の城)小林衹郊 今朝の信濃毎日新聞読者投稿欄に茸採りの思い出が載っていた。名人を自称する母親に初めて同行したときの逸話だ。その道のベテランである母親は息子のために、歩き易く収穫量…
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いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語=いちじく(秋)】
いちじくを食べた子供の匂ひとか)鴇田智哉ああ、わかる。と感…
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琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】
琴墜ちてくる秋天をくらりくらり)金原まさ子 金原まさ子が1…
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秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
秋思かがやくストローを嚙みながら)小川楓子小説を読むように…
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サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語=サフランの花(秋)】
サフランもつて迅い太子についてゆく)飯島晴子 難解をもって…
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雨月なり後部座席に人眠らせ 榮猿丸【季語=雨月(秋)】
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ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
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九月来る鏡の中の無音の樹 津川絵理子【季語=九月(秋)】
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帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
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雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
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十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】