【秋の季語】九月

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【秋の季語=仲秋(9月)】九月

【解説】残暑も落ち着いて、そろそろ涼しくなってきてほしいころ。暑さ寒さも彼岸まで、とは言うものの、実際にはまだまだ暑い日がつづくことも。台風がやってくることもあります。

9月は、欧米などでは新学期。長いバカンスを終えて、ふたたび学校で顔を合わせる新学期のことを、フランス語では「ラントレ(rentrée)」といいます。みんなが同じ場所に戻ってくる、ということですね。このころは、場所によっては結構肌寒い時期だったりもします。

日本の9月はだんだんと過ごしやすくなる時期なので、運動会をしたり、虫の声を聴きながら本を読んだりと、アクティブに過ごすことができます。農作業は収穫シーズンへ突入。おいしいくだものや、新酒、新米の時期に入っていきますね。

秋の夜長で物思いにふけることもあるでしょうから、わりと内省的な、しっとりとした俳句もありだと思います。歳時記のネットワーク上では、同じ秋のなかでも、「8月でもなく10月でもない」のが「9月」ということになります。

【関連季語】葉月、中秋、夜長、野分、名月など。


【九月】
黒揚羽九月の樹間透きとほり 飯田龍太
松の幹みな傾きて九月かな 桂信子
いちじくも九月半ばの影つくる 桂信子
茶畠のひかり手強き九月かな 飯島晴子
牛憂う九月の河へ尻を向け 金子兜太
出奔の男にみえる九月の木 宇多喜代子
生國の魚こっそりと来る九月 宇多喜代子
鳥の目で見てゐる九月草深し 柿本多映
脇腹に鶏を抱へてゆく九月 柿本多映
物捨つることに始まる九月かな 中野智子
永遠に下る九月の明るい坂 今井聖
椋の木の蔭の明るき九月来る 西村和子
江ノ島のやや遠のける九月かな 中原道夫
さざなみのからだにおよび沼九月 鳴戸奈菜
貝がらの九月の雨を溜めてをり 黛まどか
革命を起こすに半端なる九月 櫂未知子
すれ違ひゆける客車の九月かな 山西雅子
吠える犬うんうんさうね九月の朝 小川楓子

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