ハイクノミカタマンスリーゲスト
-
向日葵の闇近く居る水死人 冬野虹【季語=向日葵(夏)】
向日葵の闇近く居る水死人冬野虹向日葵は夏の代表的な花であり、特徴を捉えやすいので、子供が好んで絵日記に書き込む花という幻想がある。実際そうかもしれないのだが、その場面、書かれた絵を見たことがない。&…
-
いつの間にがらりと涼しチョコレート 星野立子【季語=涼し(夏)】
いつの間にがらりと涼しチョコレート星野立子昭和九年作『立子句集』所収…
-
黒繻子にジャズのきこゆる花火かな 小津夜景 【季語=花火(夏/秋)】
黒繻子にジャズのきこゆる花火かな小津夜景なんとなく新型コロ…
-
一つだに動かぬ干梅となりて 佛原明澄【季語=干梅(夏)】
一つだに動かぬ干梅となりて佛原明澄『棚田』(平成六年刊)所収…
-
夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
夏つばめ気流の冠をください川田由美子 春になると、東南アジ…
-
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
-
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
-
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
-
汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】
-
缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】
-
楽譜読めぬ子雲をつれて親夏雲 秋元不死男【季語=夏雲(夏)】
-
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】