ハイクノミカタマンスリーゲスト

  1. 街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】

    街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり原子公平「花の女王」と呼ばれるのも当然といった気品、風情でもって、堂々としたものだ。薔薇はいまの時分、馥郁として凛と咲き誇っている。道などを歩いていて、垣根に薔薇が…

  2. 夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】

    夕飯よけふは昼寝をせぬままに木村定生「秋草」10周年を記念…

  3. 赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】

    赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音古沢太穂昨今の夏は記録的…

  4. 早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】

    早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり鎌田恭輔拙句集『王国の名』の…

  5. マンホール出て蝙蝠となる男 小浜杜子男【季語=蝙蝠(夏)】

    マンホール出て蝙蝠となる男小浜杜子男月の光が差し込む部屋で…

  6. 万緑やご飯のあとのまたご飯 宮本佳世乃【季語=万緑(夏)】

  7. 菱形に赤子をくるみ夏座敷 対中いずみ【季語=夏座敷(夏)】

  8. ラベンダー添へたる妻の置手紙 内堀いっぽ【季語=ラベンダー(夏)】

  9. 青嵐神社があったので拝む 池田澄子【季語=青嵐(夏)】

  10. 夜の子の明日の水着を着てあるく 森賀まり【季語=水着(夏)】

  11. パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】

  12. 主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】

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